本ページの目的は、企業や株式の分析に用いられる指標を提供することである。
下の表のリンク先で、企業や株式の分析に用いられる指標を説明している。
安全性の指標 | |
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収益力の指標 | |
利益率の指標 | |
成長の指標 | |
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資本の有効利用の指標 | |
株式市場の評価の指標 | |
株価の適正水準の指標 | |
モノサシを用いるには、そのモノサシがどのようなものかを知っておく必要がある。
企業や株式を分析するための指標は、簡単なものから難解なものまで様々だが、
簡単な指標でも組み合わせて用いれば十分に投資に役立てることができる。
指標の詳細な内容についてはリンク先に記載し、ここでは指標の観点についてのみ簡単に記載した。
安全性の指標はいずれも資金繰りと関係している。
株式に投資するにあたり、まずその企業が破産しないことが前提条件である。
いずれも決算書を一瞥すれば分かる簡単な指標なので、必ずチェックすることをお勧めする。
ただし、資金繰りに余裕があるとしても、キャッシュを溜め込みだけの経営は株主へのリターンを低下させていると見なすこともできる。
そこで、対象の企業が安全性を満たしたとしても、成長の指標のような他の指標も合わせて確認するのが良い。
企業の収益力は富の源泉であり、高い収益力は株主のみならず全てのステークホルダーにとって望ましいものである。
いかに収益力が高くても、高コスト体質の企業では株主まで利益が落ちてこない。
一方で、会社は株主のためにだけに存在するものでもない。
長い目で見れば、資本主義が機能するためには、ステークホルダーがWin–Winである必要がある。
利益の分配は難しい問題だが、会社が優秀な社員に報いているかなどの要素も合わせて重要である。
ただ、投資家は自らの投資にリスクを取っている。
そのため、利益を無視した企業に対しては投資しない方が無難である。
企業の利益が伸びなければ、投資におけるリターンは限られたものになる可能性が高い。
下に底はあるが、上は青天井であることが株式投資の醍醐味でもあり、企業の成長は投資家にとって重要事項である。
資本の有効利用による利益の創出は、資本主義におけるビジネスの本質である。
WACCは正確にはコストだが、本業のコストとは意味合いが異なり資本の有効利用と関係が深いため、このリストに加えた。
株価は投資家が値付けした結果である。
市場は常に正しいという意見と、市場は常に間違っているという意見がある。しかし、個別株に投資することは、市場のミスプライシングを探す作業でもある。
DCF法は、計算の前提によって得られる値が異なるが、前提も評価の一種と考えられるため、評価の指標にDCF法を加えた。
対象の企業が優良企業であるかどうかと株価が適正水準かどうかは別問題である。
株式の期待収益率は株価に依存する面が大きい。
市場のミスプライシングを探すための方法の1つが、市場の評価と適正な株価水準を比較することである。